徒然なるままに
 
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猫じゃれ草
第9回

徒然なるままに。

 うちにも、ミレニアムベビ-がやって来そうです。たぶん3月に生まれるでしょう。

 前回、花とリュニュのことをお話しましたが、花の面倒を見ているうちにリュニュは母性が目覚めて、そして、とても様子がヘンになりました。ついでに、女として生きたい本能も目覚めたようでした。そして、恋愛、妊娠ということになったわけでした。

 リュニュは今、この妊娠と言う事態をけっこう誇らしげに、充実した気持ちで過ごしているようです。

 お父さんはわかっています。タピア君です。でも、妊娠したとたん恋は終わったようです。若しかしたら、恋は母親になりたい為の手段だったのかもしれません。

 去年の夏、リュニュはリョオウに夢中でした。(リョオウは私の息子、人間です)。秋になって、リョオウはフランスに戻っていきました。そのとき、リュニュは、はじめて声を出してなきました。しっぽをぶんぶんふりまわしてついてまわり、それは、決して悲しそうでもなく心配しているふうでもなくス-ツケ-スの準備をじっと見守るリュニュの眼差しは、気高ささえ感じました。そうしてリュニュは、リョオウの留守を守っていたのでしたが。

 リョオウがフランスから帰るころ、リュニュはかわいい子ども達のお母さんです。きっと、シルバ-とゴ-ルドが混ぜ雑ぜの、おなかの両脇に、うずまきカステラのもようをかかえた元気な子ども達でしょう。

 きっと、リョオウもびっくり。お母さんになったリュニュに感嘆の声を挙げるに違いありません。みんなで成長ごっこです。